三段峡たたらの森
森林所在地
広島県山県郡安芸太田町
森林所有者
日新林業(株)
認定対象面積
743.92ha
日新林業株式会社の経営者の加計家は、中世から近世にかけてわが国有数の鉄師として活躍した家であり、加計家がたたら製鉄の燃料として所有していた山林の一部を戦後の木材需給状況の急激な変化に対応するため、生産性の低い広葉樹林を生産性の高い針葉樹の人工林に転換することを目的として、昭和34年に日新林業株式会社を設立した。 同社設立当時の日新林業山林はブナ・イヌブナを主体に、 ミズメ・ヤマザクラ・クリ・ホオノキ・ミズナラ等の広葉樹がクマザサの中に散在する林相であったという。これらのうち適地にスギ・ヒノキを主体とした人工造林をすすめ今日に至っている。
日新林業 「三段峡 たたらの森」の豊かな自然を守るため、環境に配慮しながら長伐期による安定した林業経営を目標としている。具体的には収入間伐をしながら150年生以上の長伐期施業を目指すとしている。加えて林業者として自然と協調するために適切な森林管理を行い自然環境の保全に配慮した林業経営を行う。また自然と景観を守るための活動を安芸太田町、広島県などと連携して取組んでおり、今後も、こうした活動を進めていくとしている。
5年度 算定 | - |
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4年度 確定 | 560t-CO2 |
3年度 確定 | 1,283t-CO2 |
2年度 確定 | 2,101t-CO2 |
初年度 確定 | 2,472t-CO2 |
人工林は229.17haで、人工林率は30.8%で樹種別ではスギ69%、ヒノキ26%、マツ5%となっている。 天然林は515.56haと全森林の69.2%を占めている。ブナ・イヌブナをはじめ、ミズナ・ヤマザクラ・クリ・ホオノキ・ミズナラ等の広葉樹主体に構成され、天然スギが散在する。対象森林には国の特別名勝「三段峡」の地域が含まれ、西中国山地国定公園の核心部となっており、また一級河川の太田川の源流部であることから水源かん養保安林等の指定が90.1%を占める。慎重な対応を行ってきたものと考えられる。
日新林業「三段峡 たたらの森」は国の特別名勝に指定され、多くは西中国山地国定公園の特別保護区、特別地域に指定されている。対象森林の69.2%を占める天然林には当地特有の天然スギが散在し、人工林においても尾根筋や沢筋には、広葉樹が残され、景観レベルの多様性は極めて高い。人工林と広葉樹がバランスよく配置され、すぐれた景観を形成している。渓流沿いには、自然植生からなる水辺林が良好に保全されており、特に「三段峡」周辺は、西中国山地国定公園の特別保護区にしてされ、貴重な水辺林環境が保存されている。 天然林は保育・収穫は行わず自然の遷移に委ねるとし人工林の間伐を中心として森林整備を進めている。 営巣木として価値のある立木、昆虫及び鳥類の餌となる枯木、空洞木及び倒木は保存するとしている。
深入山より望む「三段峡 たたらの森」
「三段峡 たたらの森」水無沢と三段峡の合流点
山の神様
たたらの神様
クマ棚
クマの足跡
2020.04.01 ~ 2025.03.31
2024.03.15
定時モニタリング報告書2023.03.15
定時モニタリング報告書2022.03.15
定時モニタリング報告書2021.03.15
定時モニタリング報告書2020.03.13
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