水郷日田(すいきょうひた)を守る森
森林所在地
大分県日田市、由布市、別府市
森林所有者
マルマタ林業株式会社
認定対象面積
535.85ha
マルマタ林業は1859年(安政6年)創業のマルマタ醤油の部門として明治時代に森林施業を始めた。大分県日田市は日田杉に代表される全国有数の林業地帯であり、マルマタ林業は日田市前津江・上津江町、由布市由布院町、別府市などにスギ・ヒノキ林約1,030haを所有している。また他の林家が所有している山林約300haの施業管理も行っている。
管理面積は九州最大規模であるが、現在は家族経営で林業を行っており、森林測量から、作業網の設計、所有林内の巡回、林分調査などを多くの作業を自前で行っている。また除間伐作業など林内作業を体験できる森林教室を開催するなど様々な事業を展開している。着実な除間伐の実施、作業道の敷設を行い、隣接する山林所有者には施業プランを提案し、作業の集約化を図っている。
3年度 算定 | 716t-CO2 |
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2年度 確定 | 3,602t-CO2 |
初年度 確定 | 3,602t-CO2 |
林道沿いに広葉樹が植栽されている林分もあり、また高齢林の林床には在来種によって構成される低木層が存在する。人工林間伐において、林内の広葉樹は可能な限り保存する施業を実践しており、生物多様性確保に寄与している。また、小面積皆伐により更新が行われることで、景観の多様性は増進されている。雑木林の保全計画やクヌギの植林を行っており、ウグイス・メジロ・カラ類、コゲラなどのさえずりが聞こえる鳥類の種数が豊富な森林といえる。
林道沿いに植栽された広葉樹林には、景観・生態的に良好な林分が保全されている。
林内は下層植生、特に低木層が豊か。
作業道の浸食・土砂の流出は少ない。
シカ食害が増加したため、対策方法の試験を実施している。
間伐により、林内には適度空間できている。
樹冠開放度も高い。
枯木に鳥類が営巣しているため、伐倒せず保存している。
低木層が覆う尾根沿いのヒノキ林
切り株から初期成長のよさがうかがえる。
土壌は黒ボク土が発達し、比較的豊か。
皆伐は小面積で行い再植林している。
広葉樹林を間伐し、有用木を育成するなど「やぶとらの森」として整備している。
2020.10.01 ~ 2025.09.30
2022.09.30
定時モニタリング報告書2021.09.21
定時モニタリング報告書2020.10.16
審査・検証認定書2020.09.30
マルマタ林業株式会社 森林吸収源・生物多様性等調査報告書フォレストック認定取得に関する
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クレジット購入方法、活用方法に関する
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